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​が本当に美味しい理由

​『お米のサブスク。』をはじめるきっかけになった話

 JA職員として15年ほど勤めさせて頂いたのでその話をします。

まずJAは総合事業です。農家さんのため様々な事業展開しています。

 金融部門では銀行のように貯金や融資、共済部門では保険会社のようにJA共済の営業、営農部門では営農指導、ガソリンスタンドに配属されればスタンドで給油や灯油の配達、農機具なら機械の整備、JAによっては冠婚葬祭やJAホームでハウスメーカーみたいな仕事と様々です。

 4月の人事異動で一週間前まで機械整備していたのに人事が出ればスーツ着て保険の営業になったりします。そこが嫌なところでもあり、面白いところでもあり、人事の時期が近づくとみんなソワソワしたりするんですよね。

 ドラマ半沢直樹が好きで見てたんですがそのドラマのセリフに『銀行マンは人事が全て』のようなフレーズありますがJAでも同じかそれ以上です。

 その人事の中でも営農指導員と呼ばれる担当者はJAの中では花形ポジションだと私は思っています。一番農家さんと近い距離で農業の指導等様々な仕事をして農家さんの良き相談役です。当時仕事がバリバリできる先輩たちが揃いも揃って営農指導員に配属されて憧れを抱いていたのを覚えています。

 

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 私は入組してから5年は共済部門でスーツ着ながら営業をしてました。

6年目。白羽の矢が立ちました。人事異動の紙には私の異動先は山間部地域の営農指導員でした。

正直不安しかなかったですね。自分があの先輩たちのように仕事できる自信が全然なかったです。でもサラリーマンの宿命と言いますか、もうやるしかない。農業のことは正直全然わからないので焼き石に水ですがその日からめちゃくちゃ勉強したのを覚えてます。

​ 営農指導員になってからは嵐のような日々を過ごしてました。4月に配属されそのころから稲の播種(種まき)が始まり夕方頃まで農家さんを回り、その後溜まった慣れない事務をパソコンでこなし、夜は担当地区の歓迎会のなど…。体が二つ欲しかったです。笑​

 あといくら勉強したところで数十年農業を本気でやってる農家さんに指導できることがあるわけではなく本当に教えて頂いてばっかりでした。

​私の前任者は超ベテラン営農指導員で農家の悩みを聞けば一発で回答できるような方ですが私にはそれは全然できない。

当時は営農指導員の先輩に助けて頂き一緒にハウスや田んぼを回り、農家の悩みを一個ずつ一緒に悩みながら回答していきました。時間はかかっても私のような何も知らない人間に頼ってきてくれて逆に指導頂いた農家さんに少しでも恩は返したいと思い必死に食らいついてた記憶です。

 自分自身も自信はなかったですし農家さんにも頼りないなーとも薄々思われてる気がしている状況でした。

そこである農家さんのおばあちゃんと出会いました。

そのおばあちゃんは正直私のような新人を自分の担当地区になったのを快く思っていなかったと思います。

最初は素気ない対応でしたが徐々に顔を覚えて頂けるようになって話機会も増え沢山話したのを覚えてます。

そのおばあちゃんの口癖が『舟見(山間部の地域)の水は冷たい!できるお米も甘味が全然違う。』でした。

富山県のお米は美味しく、定評ありますし私も幼いころから食べ親しんでいましたがそこまで言うならこの地域の米っを食べてみたいと伝えていました。

 そこから10月まで稲の播種(種まき)から稲刈りまで必死に営農指導員と言う仕事を頑張り農家さんとも4月の時と比べて本音で話すこと、相談できる関係になれたと思います。

 そしてその年にそのおばあちゃんに『あんたには世話なったからこの米食べて』と30キロの玄米袋を頂きました。その時、認められた気がして達成感と仕事頑張って良かったなって思えました。

 そのお米を早速家で炊いて子どもたちと一緒に食べたんですが本当にほんのり甘く、もちもちして光っていて本当に美味しいんですよ。

 感動しました。

 ただ山間部で作ったお米はそのままJAに出荷すると食味が良いのに金額が高くなるわけではなく一律同じ値段です。

でもそれは仕方ないことです。全農家のための組織ですしそこで甲乙つけることはできません。

ただ山間部は傾斜があるので草刈りや一つ作業するにしても倍以上労力がかかってます。

​ こんな美味しいお米とこの素晴らしい土地を守って大変な思いをして作ってる農家さんに少しでも所得向上し還元できる仕組みを作りたい、このお米ならファンができるはず。また私が生まれ育った町の美味しいお米をブランド化したい。この思いでJAとはまた少し違った形で農家さんの応援できるような日本一のお米屋さんを目指す『お米のサブスク。』を立ち上げることに決めました。

『お米のサブスク。』の拘った提携農家さんは富山の山間部の方々
 

富山の山間部のお米が美味しい理由は?

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美味しいお米を作れる環境はこの3つがすべてと言っても過言ではないです!

  • 水:清らかでミネラル豊富な水(雪解け水や湧き水が理想)

  • 気候:昼夜の寒暖差が大きい地域(昼は光合成で糖を蓄え、夜は成長を抑える)

  • 土壌:肥沃で排水性の良い土壌(火山灰土や沖積土が適す)

 

ちなみにチャットGPTに美味しいお米の自然環境の条件を聞いてもこの三つを回答してくれます。

この3つが全て当てはまってると断言できるのが富山の山間部のお米なんですよね。



 

水:清らかでミネラル豊富な水(雪解け水や湧き水が理想)

 水稲と呼ばれるだけあって、水が命。特に稲作の栽培時期は種撒きが4月、5月に田植え、刈り取りが9月です。4月~9月までここ近年暑い年が続いておりますがこの時期に冷たい水をどれだけ与えれるかで生育の力強さが段違いです。富山の山間部地域は立山連峰の雪解け水が一番近い距離で通っているのでとっても冷たい水で育ってます。

また水稲は高温加湿を好む植物。梅雨の時期にみるみる分ケツ(葉を増やす)し活発に成長します。富山県は日本全国で雨量の多い県ランキング6位。コシヒカリの名産地の北陸地方では福井県に次いで2位です。

雪解け水のとっても冷たい水と空から降り注ぐ雨のおかげで水においては最強ですね。

気候:昼夜の寒暖差が大きい地域(昼は光合成で糖を蓄え、夜は成長を抑える)

 昼夜の寒暖差が大きい地域ほどおいしいお米ができます。昼は光合成で糖を蓄え、夜は成長を抑えるからです。この気候の面においても富山の山間部の地域は理にかなってます。標高が高いほど気温が下がるので近年は猛暑続きでお米の天敵である高温障害も平野部に比べて受けづらいです。150m-200mほどの標高なので1.5度ほど気温が低いです。また標高が高いことにより気圧が低く、熱を蓄える能力が弱まり昼間は太陽光で温まっても、夜は熱が宇宙に逃げやすく、昼夜の温度差が大きいのです。まさに美味しいお米を作るのに適していますね。

土壌:肥沃で排水性の良い土壌(火山灰土や沖積土が適す)

 富山の山間部の土壌は立山連峰の火山灰の土壌が多いので赤土、黒ボクの土壌が多いです。平野部ではほとんどが砂壌土です。山間部の土は有機物を多く含むのでミネラルや微生物の動きも活発で旨味を引き出します。また排水性も美味しいお米作りには重要ですがそこも大変良いです。新潟の魚沼産のコシヒカリが日本で一番有名なブランド化されたお米ですがこちらの土壌も黒ボクで新潟の山間部のお米です。

 

 勿論美味しいお米を作るには環境が全てではなく農家さんのまめな手入れ、水管理、肥料の配分、堆肥や土壌管理も大事です。そこは農家さんごとに拘り、信念を持ってやっておられるのでそこは農家さんごとの紹介ページでどのように行っているか紹介します。

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